北の風と共に

町歩きが大好きな道産子アラフィフ男児。自分の住む町、訪れた場所に関心を持つことを基本に過ごしています。

冬の五稜郭

 

「五稜郭公園」こと「特別史跡五稜郭跡」のお堀の様子。

冬の間はお堀の水が抜かれているので、氷ではなく雪に覆われていることがわかります。

 

 

今でこそ、特別史跡に指定されたこともあり、GWや夏休みに貸しボートの営業がある以外はお堀の中に入ることはできませんが、かつては、夏は水遊び、冬はスケートができたそうです。

そればかりか、このお堀に関するエピソードとして、ここで天然氷が作られ、本州に出荷されていたということがありました。

 

現在はこのお堀は周辺の川と繋がってはいませんが、元々五稜郭が築造されたときには、「亀田川」という川から水を引いていました。

今でこそ五稜郭跡周辺は住宅地となっていますが、当時(1864年)は民家がほとんどなく、亀田川に生活排水が流されることもなかったことから、亀田川の水は、不純物のない素晴らしい水質でした。

 

当時、氷は皇室や将軍家などの一部しか口にできない高級品で、天然氷となると国内では製造・販売はされておらず、アメリカのボストンから約6か月をかけて輸入される医療用のものが主流でした。

そんな時代に、天然氷を作るのに適した場所を求めてやってきた「中川嘉兵衛」という人物が、五稜郭に辿り着いて、国内で初めて天然氷の商品化に成功しました。

この天然氷が横浜まで出荷された後、横浜だけでなく東京や神戸でも大ヒット商品となり、東京のショットバーで氷水の広告を出すと、2時間も並んで待つ人が出たというエピソードも残されています。

この話は、五稜郭をガイドするときにはお客様にも必ずするものですが、冬のガイドはまだ一度もしたことがないので、雪が融ける前若しくは来年の冬には、ぜひ一度ガイドをしてみたいと思っています。